「飲食業はブラック」はもう古い!労働環境は改善されているが・・・転職の参考に
僕は過去17年間飲食業界に勤めました。
皆さんがもたれている飲食業界のイメージは長時間労働、休みが無い、給与が低いとあまりよいものでは無いと思います。
しかし今はだいぶ改善されています。
今回はそんな飲食業界の現状についてご紹介したいと思います。
・労働時間
飲食店の営業時間は朝から晩までが多いです。時間数で表すと12時間程度です。またほとんどが定休日がなく年中無休が多いです。なので必然的に人が必要な時間が多くなっています。
そんな中昨今は、働き方改革により労働時間数を減らす努力が著しく動き出しました。
まず人の確保です。
人がいなければ労働時間を減らすことはできません。飲食店の従業員はアルバイトがほとんどです。そのアルバイトをいかに新しく採用し長く続けてもらうかを重点的に考え実施しています。
その成果もあり今はアルバイトの定着もよく労働時間の削減に成功しています。
店長自身の労働時間もぐっと減少しました。
きっちり働き方改革に収まるようになりました。
ただ少子化問題もありアルバイトのできる年代の人口は年々減っていくことは間違いないので先を見据えるといかに自動化を導入するかがカギになるのではないかなと思います。
・休日
飲食店の社員が休むためには責任者がいないと休めません。
いくらレジができ料理が作れてもチェックやトラブルの対応者がいないといけません。
そこで最近ではアルバイトに責任者になってもらうことが多いです。
あくまでも店の営業の責任者であって店の経営の責任者とはちがいます。
そのために、様々なマニュアルが作成され教育時間も設けるようになりました。
責任者になった見返り制度も導入されました。
おかげで社員の休みも増えました。
いまではアルバイトだけで営業しているお店も少なくないでしょう。
休日のほうもだいぶ改善されました。
・給与
飲食業界の平均年収は低いままです。
こちらは改善されていません。
理由は2つです。
まずは最低賃金です。
年々最低賃金が上がっていますが喜んでいるのはアルバイトです。
社員が最低賃金上昇で給与があがることはないです。
少しでも人件費増加を抑えるよう工夫してはいますが追いついていないのが現状です。
つぎに原材料高騰です。
定期的に何かの食材の値段が上がっています。料理には必ず使うものなので無くすことはできません。
対策としては今より安い食材を探すことですが質を下げることはあまりしたくないので踏み切りにくいところです。
あとは安い材料費で作れる新作メニューを作ったり値段上げたりと試行錯誤の毎日ですが判断が難しいですね。
よって給与面は改善されていません。
ただしきちんと成果を出せば給与は上がるはずです。
利益も昨年より出しているのに上がらなけれ抗議しましょう。
(昔上司が給与査定に納得がいかずレポート用紙4枚分に昨年の成果をかいて持って言ったのを聞きました)
以上が飲食業界の近況です。
- 労働時間は改善
- 休日はしっかりとれている
- 給与は厳しい状況
昔よりはるかによくはなっています。
昔は体を使うのがえらいみたいな風習でしたがいまは頭をつかって工夫していくのがえらい時代になっています。
みなさんがアイデアを出してがんばっている結果ですね。
もし飲食業界に転職するか迷っているならば参考にしてください。